豪雨被害の人吉市中心部 復興に向けて土地区画整理事業始まる

令和2年7月の豪雨で浸水の被害を受けた人吉市中心部で、かつて飲食店や商店などが建ち並んでいた地区を復興する土地区画整理事業が始まり、19日、安全祈願祭が行われました。

土地区画整理事業が行われるのは、球磨川や支流の山田川が氾濫して特に被害が大きかった市中心部の紺屋町のおよそ1.2ヘクタールです。

19日行われた安全祈願祭には、関係者およそ40人が出席しました。

松岡隼人市長は「この地域で再建を待たれておられる方をはじめ、地域住民の切実な思いを真摯(しんし)に受け止め、一日も早い復興に向けて安心安全に施工されることを祈念します」とあいさつしました。

この地区は、被災前には飲食店や商店、それに温泉などが建ち並ぶ「にぎわいの場所」だったということで、事業では今後、道路の整備や側溝の改良、宅地造成などを進めるとともに、住民の意見も聞きながら公園も整備する予定です。

紺屋町の渕木精二町内会長は「以前は120世帯あったのが、今は75世帯です。早く整備され、帰ってきてほしいというのが願いです。一層、スピードアップして進めていただきたいと思います」と話していました。

人吉市は令和10年度末の事業の完了を目指しているということです。