熊本市立小学校で教諭が児童を投げ転倒させる暴行 体罰と認定

熊本市内の小学校で児童とサッカーをしていた教諭がボールを奪おうとした児童に腹を立て、地面に投げつけて転倒させる暴行を加えていたことがわかり、市教育委員会は体罰と認定し、教諭の処分を検討しています。

熊本市教育委員会は、外部の有識者による審議会で「体罰」と認定したケースが1件あったことを18日、明らかにしました。

それによりますと、昨年度、熊本市立の小学校で昼休みに児童たちとサッカーをしていた教諭がキープしていたボールを奪おうと体をぶつけてきた児童に腹を立ててこの児童を地面に投げつけて転倒させたということです。

さらに、倒れた児童の胸元をつかんで引き上げて体を揺すり、「ファウルすんな、おかしいだろ」などと言ったということです。

その後、教諭はこの児童を救護せずに自分のクラスに戻り、ほかの児童たちが保健室に運んだということで、2つの病院を受診した結果、頭や顔の打撲などのけがだったということです。

市教委によりますと、この教諭は聞き取りに対して「かっとなってしまった。申し訳ない」と話しているということで、市教委はさらに事実関係を調べ、教諭の処分を検討しています。