本震から8年 南阿蘇鉄道は多くの乗客でにぎわう

熊本地震で大きな被害を受け、去年7月に全線で運転を再開した南阿蘇鉄道は地震から8年の16日、多くの乗客で賑わいました。

熊本県の南阿蘇村と高森町を結ぶ南阿蘇鉄道は、8年前の熊本地震で線路や橋りょうなどが大きな被害を受けました。

地震後、全線のおよそ6割の区間で運休が続いていましたが、去年7月、7年ぶりに全線で運転を再開しました。

本震から8年となる16日は多くの乗客でにぎわい、阿蘇山の雄大な風景や新緑に覆われた田園風景を楽しんでいました。

地震で被災して掛け替えられた「第一白川橋梁」に列車がさしかかると乗客は景色を写真に収めていました。

南阿蘇村の70代の乗客は、「橋りょうを渡るときに汽笛が長く鳴り、ぐっと心にきました。田んぼで働く人の様子をみることができるなど普通に戻って来たんだなと幸せな気持ちになりました」と話していました。

また、南阿蘇鉄道の玉目一将運転士は、「地元の方々の熱意と応援のおかげで全線で再開できたと思うので、あすもあさっても、9年目も10年目も運行できるように日々の仕事を頑張ります」と話していました。