本震から8年 旧阿蘇大橋付近 犠牲者に手を合わせる人の姿も

8年前の熊本地震の本震で崩落した熊本県南阿蘇村の旧阿蘇大橋近くの展望所では、午前中から、犠牲者に手を合わせる人の姿が見られました。

一連の熊本地震で、本震の揺れを観測してから8年となった16日、大規模な土砂崩れが発生し崩落した国道にかかる南阿蘇村の旧阿蘇大橋近くの展望所には、午前中から犠牲者に手を合わせる人の姿が見られました。

また、訪れた人は、震災遺構として残されている旧阿蘇大橋の様子や被害の状況を伝える石碑を眺め、被害の大きさを改めて実感していました。

阿蘇市から訪れた80代の男性は「8年前はまさか橋が崩れるとは想像しておらず、ここを通るたびに切ない気持ちなった。当時の恐怖や苦労は忘れられない」と話していました。

また、熊本地震で被災し、現在は福岡に住む30代の男性は「地震からの8年間の長さの感じ方は人それぞれだと思います。ことし1月には石川県で大きな地震もあり、いつどこで何が起こるかわかりません。今まで起きてきたことを教訓として引き継いで発信し続けることが大事だ」と話していました。