熊本地震から8年 益城町で灯籠に明かりをともして追悼

8年前の熊本地震で震度7の揺れを2度観測した熊本県益城町で、14日、地元の住民たちが紙の灯籠に明かりをともし、亡くなった人を追悼しました。

一連の熊本地震で、震度7の揺れを2度観測した益城町の東無田地区にある神社では、14日夜、地元の住民およそ50人が集まり、紙の灯籠を境内に並べて、地震で亡くなった人たちを追悼する催しが行われました。

並べられた灯籠は、あわせておよそ300個で、それぞれ「忘れない」「みんな笑顔に」などといったメッセージが書かれていて、明かりがともされると、夜の闇に「ともに4.14」という文字が浮かび上がりました。

参加した13歳の女の子は「地震のときは5歳でしたが、ひいおばあちゃんの家が壊れ、当時、怖い思いをしたことを鮮明に覚えています。1月の能登半島地震でも熊本地震を思い出して、胸が『ひゅっ』となりました。あのような経験は2度としたくありません」と話していました。

実家が全壊した30代の女性は「当時、生後3か月だった子どもも大きくなり、長いようであっという間の8年間でした。熊本地震を経験し、能登半島地震のような災害が起こるたびに、命の守り方を考えるようになりました」と話していました。