益城町では献花台設置 住民らが犠牲者を悼む

一連の熊本地震で2度にわたって震度7の揺れに襲われ、災害関連死を含めて45人が亡くなった益城町では、最初の揺れから8年となった14日、献花台が設けられ、住民らが犠牲者を悼みました。

益城町は、一連の熊本地震で2度にわたり震度7の揺れに襲われ、災害関連死を含めて45人が亡くなったほか、住宅の9割以上に被害が出ました。

最初の震度7の揺れから8年となった14日、去年復旧を終えた町役場に新たに併設された「震災記念公園」には献花台が設けられ、午前中から町長や住民が花を手向けて犠牲になった人たちを悼みました。

献花を終えた西村博則町長は「地震から8年がたち、ハード面の復興は進んできましたが、心の復興は道半ばだと感じます。ことし1月の能登半島地震の被災地には多くの職員が応援に行っています。経験を持ち帰ってもらい、災害への備えをより強化していきたい」と述べました。

自宅が半壊した74歳の女性は「知り合いも亡くなったので、地震の日を迎えると何とも言えない気持ちになります。能登半島で被災された方も、とても心配しています」と話していました。

自宅が全壊した79歳の男性は「『復興を見守っていて下さい』という思いで献花しました。能登半島の被災地は大変な状況だと思いますが、復興が進んできた今、命があれば何とかなると実感しているので、どうか頑張ってほしいです」と話していました。

献花台は、2度目の震度7の揺れが起きた16日まで設置されています。