防災メモ2 「耐震工事とシェルター」

熊本地震からまもなく8年。
地震から命を守るために欠かせないのが「耐震工事」です。

熊本地震やことし1月の能登半島地震では、1981年までの古い耐震基準「旧耐震」の建物が多く倒壊、下敷きになって亡くなる人が相次いでいます。

いつ来るか分からない地震に備え、耐震工事で住まいの安全性を高めることが非常に重要です。

耐震工事までの流れです。
まず、耐震診断を受け、その後、工事を行います。

耐震工事にかかる費用は、建物の大きさや種類にもよりますが、日本建築防災協会が公表している「耐震改修工事費の目安」によりますと、木造2階建ての場合は100万円から150万円未満が最も多いということです。

決して安い費用ではないかもしれませんが、建物が倒壊してしまうと命が失われるリスクがあるほか、命が助かっても、再建するにはさらに多くの費用がかかることもあります。

耐震工事にはそれぞれの自治体が補助を出しているので、まずは相談してみましょう。

費用が高額になってしまう場合には、リビングや寝室だけなど日常的に使用する部屋の安全性を強化する「耐震シェルター」というものもあり、耐震工事に比べて比較的安価に工事することができます。

こちらも自治体が補助を出していますので、検討してみてはいかがでしょうか。