防災メモ1「避難所での生活に備える」

熊本地震からまもなく8年となり、能登半島地震もあった今、改めて備えておきたいこと、知っておいていただきたいことをまとめました。

10日から3回シリーズでお伝えします。

1回目の10日は「避難所での生活に備える」です。

地震から命を守るために知っておいてほしいのが、避難所生活への備えです。

大規模な地震のあとは避難所生活が長引く可能性があります。

熊本地震では、その負担が原因で亡くなり、「災害関連死」と認定された方が81人に上りました。

避難所生活を少しでも快適なものにするため、自治体の対策だけでなく、地域での備えも必要です。

平時に自主防災組織などを中心に、地域の防災倉庫などの備蓄を確認しておきましょう。

避難訓練などとあわせて、避難所運営の手順やそれぞれの役割について確認しておくのも有効です。

また、能登半島地震で発生したように、山間部などでは土砂崩れなどによって孤立してしまうケースも考えられます。

孤立のリスクの高い場所ではそうした場合に備え、避難する場所を自治体とも事前に共有し、連絡手段を整備しておくこと、最低限の備蓄をしておくことが重要です。

避難所生活の中では、感染症の拡大や、災害関連死につながるケースが多い「誤えん性肺炎」を防ぐため、衛生を保つことが大切です。

個人や地域でスリッパを備蓄しておき、スリッパで過ごす生活空間と土足の場所をしっかり分けることや口の中を清潔に保つ口くうケアが必要になることを知っておきましょう。

この8年間にも、各地で大きな地震が起こっています。
この機会に、ふだんの備えを見つめ直してみてはいかがでしょうか。

熊本地震8年の企画、「防災メモ」やインタビューはNHK熊本のホームページなどでもご覧になれます。