能登半島地震で派遣 熊本赤十字病院の職員が戻り出迎式

能登半島地震で被害を受けた石川県に派遣されていた熊本赤十字病院の職員が熊本に戻り、病院で出迎式が行われました。
熊本赤十字病院は地震の発生直後から行ってきた職員の派遣を終了し、今後は義援金の受け付けなどの支援を行っていくということです。

9日は熊本市の熊本赤十字病院で、先月から今月にかけて石川県七尾市に派遣されていた職員5人の出迎式が行われました。

5人は現地で被災者の心のケアに関する活動や給水支援に使った機材の撤収などの活動にあたったということです。

熊本赤十字病院は地震の発生直後から職員のべ70人を現地に派遣してきましたが今回で派遣を終了し、今後は義援金の受け付けなどの支援を行っていくということです。

出迎式で平田稔彦院長は「これまでに救護や心のケアなど多くの職員を派遣してきました。派遣は今回をもって終了しましたが、これからも災害の救護活動に力を入れていく所存です」と述べました。

2回目の派遣を終えた公認心理師の永田裕子さんは「熊本から来たと話すと、ほかの支援に来たメンバーから地震の時に行きましたと声をかけてもらいました。熊本地震でできた人と人とのつながりがいざ何かが起きたときに力を発揮すると感じました」と話していました。

また国際医療救援部の黒田彰紀救援課長は、「給水機材の扱いについて、熊本や広島での豪雨の際の経験をいかして市役所と相談してかなりスムーズにできた」と話していました。