「こども本の森熊本」開館 建築家・安藤忠雄さんが県に寄贈

熊本市に子ども向けの新しい図書館「こども本の森熊本」が開館しました。

この図書館は、日本を代表する建築家・安藤忠雄さんが企画し、設計・建築したうえで熊本県に寄贈しました。

完成した図書館は延べ床面積およそ460平方メートルの2階建てで、ゆるやかなカーブを描く横に長い造りとなっています。

蔵書はおよそ1万冊で『すきなのなあに』や『みてよんで』など子どもの関心に合わせたテーマごとに本が並べられています。

また緑が広がる屋外も含めてどこでも好きなところで本を読むことができるのも特徴です。

安藤さんは子どもに本に親しんでもらいたいと、これまでに「こども本の森」を全国に3か所寄贈していて、熊本は4か所目、九州では初めてです。

開館に先立って、7日行われたセレモニーに出席した安藤さんは「今、日本で1番注目されている熊本から本が好きな子が生まれ、その子たちがアジア・世界に向けて大きな力になるようになればうれしい」と話していました。

また、名誉館長には、熊本市出身の俳優・宮崎美子さんが就任しました。

宮崎さんは「こどもたちと一緒に楽しみながらみんなに愛される図書館にしていきたい」と抱負を話していました。

こども本の森熊本は午前9時半から午後5時までを4回に分け、それぞれ50人ずつが完全入れ替え制で入館する仕組みです。

30人が事前予約枠、20人が予約なしの先着順となっています。