熊本大学 TSMCと産学連携協定 半導体分野の人材育成へ

熊本大学は、台湾の半導体大手TSMCと協定を結び、産学が連携して半導体分野の人材育成などに取り組むことになりました。

これは熊本大学が8日、記者会見して明らかにしました。
TSMCの熊本進出で半導体分野の人材育成などが課題となる中、協定は産学が連携して育成に取り組むことなどがねらいです。

具体的には熊本大学はTSMCから学生への奨学金や研究者による講義、インターンシップの機会の提供を受けます。

詳細は検討中だということですが、奨学金は半導体に関する研究を行う修士課程の大学院生で学業が優秀な人に支給する方向で調整しているほか、インターンシップは夏休みに熊本と台湾で実施する計画だということです。

また、熊本大学の研究者とTSMCの技術者がすでに交流を行っていて、共同研究が可能なテーマのすり合わせも行っているということです。

TSMCのマーヴィン・チャン技術研究ディレクターは「半導体分野で世界に貢献しようとしている熊本大学とパートナーになれて非常にうれしい。半導体人材の輩出に貢献し、日本のイノベーションの力を引き出せるよう尽力する」と話していました。

また、熊本大学の小川久雄学長は「半導体分野の研究や人材育成が発展すると期待している」と話していました。