流水型ダム建設予定地 相良村の振興策 県が取り組み状況報告

令和2年7月の豪雨で氾濫した球磨川水系の治水対策の柱となる「流水型ダム」の建設をめぐり、熊本県は、建設予定地の相良村に対して振興策の取り組み状況を報告しました。

県は去年、「流水型ダム」の建設予定地の相良村に対し、村から提案を受けた地域振興や教育・福祉の充実など190項目の施策の実施に向けて、およそ112億円の支援を行うとする振興策をとりまとめています。

この振興策の取り組み状況について報告するため、28日、田嶋徹副知事など県の幹部が相良村を訪れました。

はじめに、田嶋副知事が「相良村の振興は人口減少や過疎化が進む中で待ったなしの課題だ。村から提案された項目を1つ1つ実現できるように頑張りたい」と述べました。

このあと、会議は非公開で開かれ、県によりますと、今年度・2023年度の取り組みとして、4年前の豪雨災害のあと大型車両の通行量が増えた国道445号のバイパス整備に向けて、道路や橋りょうの予備設計の発注を行ったことなどが報告されました。

会議のあと、吉松村長は「事業も進んでいてまずは安心だが、新しい知事にもスピード感をもって取り組んでもらいたい」と話していました。