熊本市の介護事業所が不正請求で事業所の指定取り消し処分

デイサービスなどを行う熊本市北区の介護事業所が、利用実績を改ざんしておよそ580万円を6つの自治体から不正に受給していたとして、熊本市は事業所の指定を取り消す行政処分を行いました。

行政処分を受けたのは熊本市北区の「コスモス・ファミリー熊本」を運営する指定介護サービス事業者、「社会福祉法人愛誠会」です。

市によりますと、この法人が運営する2つの事業所は利用実績を改ざんして通所介護を受けていない利用者の介護サービス費を不正に請求したほか、減額すべき費用を減額せずに不正に請求したということです。

こうした請求は、熊本市など6つの自治体に対して、去年4月までの1年9か月間行われ、不正に受給した額はあわせておよそ580万円にのぼるということです。

3年前、施設に立ち入った保健所からの情報提供を受けて市が調査を続けていました。

市は27日、デイサービスを行う事業所の指定を取り消したほか、もうひとつのショートステイを行う事業所は今後3か月間、新規の利用者の受け入れ停止の行政処分を行いました。

市の聞き取りに対して法人の理事長は不正請求を認めているということです。

この2つの施設の利用者は、処分を受けた事業所が新たな受け入れ先を探すということです。