熊本県内 企業の景況感 2期ぶりマイナス 車出荷停止の影響

ことし1月から今月にかけての県内企業の景況感を示す指数は、一部の自動車メーカーが車の出荷を停止した影響などで、2期ぶりのマイナスとなりました。

財務省と内閣府は、3か月に1回、企業に経済の現状や見通しを尋ねる「法人企業景気予測調査」を実施していて、県内では123社が回答しました。

景気の受け止めについて、前の3か月と比べて、「上昇」したと答えた企業の割合から「下降」したと答えた企業の割合を差し引いた指数は、マイナス7.3ポイントと、2期ぶりのマイナスとなりました。

業種別でみますと、製造業では、認証の取得をめぐる不正で、一部の自動車メーカーが車の出荷を停止した影響で、関連企業でも製品を減産する動きが出たことから、マイナス11.4ポイントとなりました。

非製造業では、原材料費や人件費の上昇などにともない、マイナス5.7ポイントとなりました。

これらはいずれも2期ぶりのマイナスです。

九州財務局は「一部の自動車メーカーによる出荷停止の影響が一時的なものであるかや、人手不足の影響など企業の動向を注意深く見ていきたい」としています。