熊本県知事選挙 元副知事の木村敬氏が初当選

新人4人の争いとなった熊本県知事選挙は、自民党と公明党が推薦した元副知事の木村敬氏(49)が初めての当選を果たしました。

熊本県知事選挙の開票結果です。

木村敬、無所属・新、当選、38万3010票。
幸山政史、無所属・新、28万7750票。
毛利秀徳、無所属・新、2万2116票。
宮川一彦、無所属・新、8761票。

自民党と公明党が推薦した元熊本県副知事の木村氏が野党4党の地方組織が自主的に支援した元熊本市長の幸山氏らを抑えて初めての当選を果たしました。

木村氏は東京都出身の49歳。

1999年に現在の総務省に入ったあと熊本県などに出向し、ことし1月まで3年余り副知事を務めました。

選挙戦で木村氏は、4期16年続いた蒲島県政の継承を掲げ「よき流れをさらに強く大きくする」と訴えました。

台湾の半導体大手TSMCの熊本進出による経済効果を県内全域に広げるほか、福祉政策や若者支援などにも取り組む姿勢をアピールしました。

その結果、推薦を受けた自民・公明両党の支持層を固めたほか、いわゆる無党派層などからも幅広い支持を集めました。

木村氏は「今の熊本を取り巻く流れを変えてはならない、止めてはならないという思いで訴えた。熊本地震からの8年間、私たち熊本県民は一生懸命頑張って、創造的復興を成し遂げた。『この流れをやっぱり続けていこう』と県民の意識が一つになった成果だと思う」と述べました。

投票率は49.63%で、前回・4年前を4.60ポイント上回りました。