肥薩おれんじ鉄道開業20年 八代駅で記念式典

熊本県と鹿児島県の間で運行している第三セクターの「肥薩おれんじ鉄道」が開業から20年を迎え、熊本県八代市で記念式典と新しいラッピング列車の出発セレモニーが開かれました。

「肥薩おれんじ鉄道」は、2004年の九州新幹線の部分開業に伴い、八代市から鹿児島県薩摩川内市までの117キロの区間をJR九州から経営移管される形で発足しました。

10日、八代駅で開かれた記念式典では、古森美津代社長が「20年という節目を迎えられたのは、これまで支えてくださった沿線地域のみなさまのおかげです。心から感謝申し上げます」とあいさつしたあと、10年ぶりに刷新された運転士と乗務員の新しい制服が発表されました。

そして、駅のホームでは、社員が考案した4人の女性キャラクター「ディーゼルガールズ」のイラストが描かれたラッピング列車がお披露目され、多くの鉄道ファンに見送られながら鹿児島方面に向け、出発しました。

熊本県大津町から訪れた50代の男性は「この鉄道が20年目を迎えたのを自分のことのようにうれしく思います。これからも末永く続いていってほしいです」と話していました。

肥薩おれんじ鉄道営業戦略室の鬼塚崇係長は「今後も鉄道会社として残っていくために、多くの人に『応援したい』と思ってもらえるような存在であり続けたいと考えています」と話していました。