女性に大けがをさせ殺人未遂罪に問われた被告に懲役7年6か月

去年5月、八代市で知人の女性に刃物で大けがをさせたとして、殺人未遂の罪に問われた50歳の被告に、熊本地方裁判所は「犯行は危険性が高く悪質で、結果は重大だ」として、懲役7年6か月の判決を言い渡しました。

鹿児島県鹿屋市の無職、上國料学被告(50)は、去年5月10日、八代市植柳元町の球磨川沿いの遊歩道で、知人の40代の女性の頭などに、なたのような刃物をたたきつけ、全治およそ3か月の大けがをさせたとして、殺人未遂の罪に問われました。

これまでの裁判で被告側は「殺意はなかった」などとして傷害罪にとどまると主張していました。

8日の判決で、熊本地方裁判所の中田幹人裁判長は「凶器の形状や攻撃した回数などからすれば、被害者が死亡する可能性が高い行為であることは明らかであり、被告はそのような危険性があるとわかって犯行に及んだ」と指摘し、被告の殺意を認定しました。

その上で、「犯行は危険性が高く悪質で、被害者が重傷を負うなど結果は重大だ」として、懲役7年6か月を言い渡しました。