宇城 立体作品を手で触って鑑賞できる展示会 不知火美術館

視覚障害のある人たちにも芸術を楽しんでもらおうと、彫刻などの立体作品を手で触って鑑賞できる展示会が宇城市で開かれています。

この展示会は熊本県文化協会が開き、会場には県内の芸術家や盲学校の生徒などが制作したオブジェなどの立体作品、およそ60点が展示されています。

作品はいずれも手で触って鑑賞できるようになっていて、このうち熊本市の伊藤亜希子さんが手がけた彫刻「線香花火」は、少女が夏の日の思い出に、線香花火を楽しんでいる姿を表現したものです。

表情だけでなく、髪の毛や洋服の質感も細かく作り込んであり、見学に訪れた地元の保育園児たちは、作品に触れたり、彫刻と同じポーズを取ったりして、楽しんでいました。

県立盲学校小学部の児童4人が制作した「冬のクリスマスオーナメント」は、段ボールの土台に、粘土や毛糸などで作った飾りやトナカイの人形などが貼り付けてあって、かわいらしい仕上がりになっています。

不知火美術館の広報担当、山田翔夢さんは「作品に触れることができ、ハンディキャップのある人にも楽しんでいただけます」と話していました。

この展示会は、宇城市の不知火美術館で今月17日まで開かれています。