球磨村の小学校149年の歴史に幕 豪雨で被災し統廃合

令和2年7月の豪雨で被害を受け、児童数の減少で統廃合されることになった球磨村の小学校で3日、閉校式が行われました。

149年の歴史がある渡小学校の閉校式は、豪雨災害で大きな被害を受けた校舎や体育館などが解体された跡地で行われ、全校児童48人のほか、地域の住民も出席しました。

式では、東篤哉校長が「水害ではつらい思いをした子どもたちが多かったと思います。しかし、明るく学校生活を送る姿に元気をもらいました。子どもたち、職員を誇りに思います」と挨拶しました。

また、児童を代表して6年生の中津桃佳さんが「この日、この瞬間を大切な思い出として力強く前進していきます。ありがとうございました」と感謝を伝えました。

このあと、全校児童で校歌をうたいました。

渡小学校を卒業した70代の男性は「閉校するのはさみしいです。豪雨災害のあと、学校は解体されて子どもたちの声が聞こえなくなりました。今後さらに過疎が進めば、どうなるかと心配しています」と話していました。

球磨村では、来月から渡小学校と一勝地小学校、それに球磨中学校を統合して、新たに小中一貫の「球磨清流学園」が開校することになっています。