当時3歳の心ちゃん殺害事件から13年 熊本市で法要

熊本市のスーパーで当時3歳の女の子が殺害された事件から13年となり、命日にあたる3日、法要が営まれました。

この事件は13年前の3月3日、当時3歳の清水心ちゃんが熊本市のスーパーで大学生だった男に殺害され、遺体を近くの水路に遺棄されたもので、男は無期懲役の刑が確定しています。

心ちゃんの命日にあたる3日、熊本市中央区の寺では法要が営まれ、両親や兄たちが手をあわせ、心ちゃんをしのびました。

祭壇には保育園の参観日に撮影されたほほえむ心ちゃんの写真が置かれました。

両親によりますと、事件当時、両親や心ちゃんと一緒にスーパーを訪れていた当時5歳だった3男が今月、高校を卒業し、来月から東京の大学に進学するということです。

母親の真夕さん(51)は「ことしは心にとって3番目の兄がやりたいことを見つけて進み出したのが、今までと違う命日だと感じています。熊本にいる自分は講演を続けながら、犯罪被害者の支援を行っている大学生たちの活動のサポートをしていきたい」と話していました。

父親の誠一郎さん(52)は「心は生きていれば高校2年生になる年で、母親の背丈を超えるくらいに成長していたと思います。家族それぞれができることに取り組んで前に進み、事件が風化せず、犠牲者や被害者家族が増えないことを願いたい」と話していました。