豪雨被災地・人吉球磨地域舞台にした映画の製作発表会 人吉市

令和2年7月の豪雨で被災した熊本県の人吉球磨地域を舞台に、復興に向けて歩む人たちの姿を描いた映画の製作発表会が人吉市で開かれました。

26日の発表会には、主演を務める俳優で、人吉市出身の中原丈雄さんと清水美砂さん、それに監督の大木一史さんなど7人が出席しました。

映画「囁きの河」は、令和2年7月の豪雨で被災した老舗旅館のおかみや、観光の呼び物「球磨川下り」の再開に奮闘する元船頭の親子などの姿を描いた作品です。

撮影は、24日から始まり、球磨川や川沿いの旅館、それに茶畑などを舞台にしていて、地元の人もエキストラで出演予定だということです。

元船頭役を務める中原さんは「被災後も人吉球磨の人たちは誰1人としていやなことを言わず、川とともに生きる覚悟と信念を感じた。全国の人たちに見ていただきたい」と話していました。

大木監督は「これまでも川があって文明が生まれ、人々の豊かな文化や生活が築かれてきた。被災地で過ごす人たちがどのような生き方をしているのか、描きたいと思った」と話していました。

この作品は、来年の春、公開予定だということです。