TSMC 人材の確保・育成が急務

TSMCの熊本工場が示した大卒の初任給は「28万円」と熊本県内の製造業の平均と比べ、3割以上も高い水準で、周辺の賃金の相場が上昇して地元の企業は人材不足に直面しています。

このうち、TSMCの工場からほど近い大津町のビジネスホテルは半導体関連企業の進出にともないビジネス客が増えているものの、受け入れるフロントのスタッフの確保に悩まされています。

去年からスタッフを募集し、初任給も2万円引き上げて20万円にしましたが応募したのは数人で、いまは最低限の人数で、フロントなどの業務をこなしています。

このホテルの支配人は「周りの企業の時給も上がっていて、今後の採用を考えた時に頭を抱えている状況です」と話していました。

注目が集まる半導体業界でも専門人材が不足していて、自社で社員を教育して知識を習得してもらおうという動きもあります。

益城町に本社がある半導体関連企業「マイスティア」では、専門知識を持たずに入社した社員などを対象に、数か月かけてリスキリング・学び直しの教育を進めています。

専門人材の獲得が難しいなら、時間をかけても自分たちで育てようという狙いで、教育を受けている社員は「半導体業界には初めて携わりましたが、わからない作業もたくさんありありがたいです」と話していました。

工藤正也社長は「再度しっかり勉強し直していくことは大事。リスキリングすることによって高度なビジネスに挑戦していかなくてはいけない」と話しています。