改名した「阿蘇立野ダム」完成式典 白川の治水対策 南阿蘇村

熊本市などを流れる白川の治水対策として、長年、建設が進められていた立野ダムが完成して記念の式典が開かれ、名称が「阿蘇立野ダム」と改められました。

このダムは水害を繰り返してきた熊本市などを流れる白川の治水対策として昭和58年に南阿蘇村と大津町にまたがる白川の上流で国が建設事業を始めました。

総工費は1270億円、およそ40年かけて完成し、17日南阿蘇村で記念の式典が開かれました。

このなかで蒲島知事は「気候変動の影響で水害が激甚化、頻発化する中、立野ダムは将来にわたって下流を水害から守る大きな役割を果たしてくれると確信しています」と述べました。

ダムは「立野ダム」として建設が進められましたが、17日の式典で名称を「阿蘇立野ダム」とすることが発表されました。

環境への影響を低減するため常時水を流し、大雨の時のみ水を貯める「流水型ダム」で、高さはおよそ90メートル、幅がおよそ200メートルあり貯水量はおよそ1000万立方メートルです。

先月から今月にかけて行われたダムを満水にする試験湛水では異常はなく、ことし4月から本格運用が行われる予定だということです。