九州中央自動車道 山都町の通潤橋ICまでの区間完成 開通式

熊本と宮崎を東西に結ぶ計画の「九州中央自動車道」のうち、山都町の通潤橋インターチェンジまでの区間が完成し、11日、開通式が開かれました。

「九州中央自動車道」は、熊本県嘉島町から宮崎県延岡市を結ぶ計画で整備が進められている全長およそ95キロの高速道路で、11日、新たに「山都通潤橋インターチェンジ」までのおよそ10キロの区間が開通しました。

開通式には、国や山都町の関係者など190人が参加し、国土交通省の丹羽克彦道路局長が「道路ネットワークの強化や地域活性化などの効果が期待されており、1日も早い全線開通に向けて全力で取り組んでいきます。」とあいさつしました。

式典のあと、開通式の参加者を乗せたバスなどが通り初めをして開通を祝いました。

そして、午後4時からは一般車両の通行が開始され、開通を待ちわびた人たちの車が次々に中央自動車道に入って行きました。

熊本市中心部から山都町役場までの所要時間は、今回の開通で1時間6分となります。

これは、大雨による国道の橋の崩落で大きく迂回している今と比べて28分短縮されるほか、迂回しない平常時のルートと比べても8分短縮されるということです。

中央自動車道が通る山都町原地区の泉浩治区長は「待ちに待った開通で、とても嬉しいです。熊本市からのアクセスが良くなるので観光など町の発展に対する期待は大きいです」と話していました。