豪雨被災の球磨村 公民館に代わる住民の交流施設が完成

令和2年7月の豪雨で被災した球磨村に、地域の公民館に代わる住民の交流施設が完成しました。

「みんなの家」と名付けられたこの交流施設は、日本財団から助成を受けた県や県の外郭団体が、3年半前の豪雨で被災した球磨村の渡地区に建設しました。

4日は、地元の住民や関係者などおよそ80人が出席して完成を祝う催しが開かれ、入り口には「みんなの家」と書かれた看板が設置されました。

完成した施設は、延べ床面積が100平方メートルほどの木造平屋建てで、居間やキッチン、トイレなどがあり、浸水対策として室内の床に点検口が設けてあるほか、外壁には発電用のコンセントが設置されています。

住民の男性は「以前の公民館は豪雨で屋根まで浸水し、全壊しました。地域のきずなを深める大事な拠点として使わせていただきます」と話していました。

県によりますと、同様の交流施設は、被災した人吉市と八代市、それに球磨村の7つの地区でこれまでに整備が終わり、残る2つの地区も再来年12月までに完成予定だということです。