台湾のTSMC 菊陽町で建設中の工場 来月24日に開所式

台湾の半導体大手、TSMCは熊本県菊陽町で建設を進めている工場の開所式を来月24日に行うと発表しました。

半導体の受託生産で世界最大手の台湾のTSMCは、熊本県菊陽町でおととしから工場の建設を進めていて、すでに一部で設備の搬入も始めています。

これについて、TSMCは18日開いた決算発表のなかで、菊陽町の工場の開所式を来月24日に行うと発表しました。

また、予定通り、ことしの年末までに工場の本格的な稼働を始めると説明しました。

TSMCは去年10月、すでに熊本でおよそ800人を雇用したことを明らかにしているほか、熊本県によりますとこれまでに少なくとも従業員やその家族、750人ほどが熊本に来ているということです。

熊本県内では関連企業の進出も相次いでいて、熊本だけでなく九州全域への経済波及効果が期待されています。

一方で、工場周辺では交通渋滞が深刻になっているほか、大量の地下水をくみ上げることによる環境への影響を懸念する声もあがっていて、本格稼働が迫る中、差し迫った課題への対応が求められています。