被災地での学校支援チームが報告「教員も被災 心のケア必要」

能登半島地震の被災地で学校の再開に向けた支援などを行った熊本県の教員が県教育委員会で活動を報告し、「生徒だけでなく教員も被災していて心のケアが必要だと感じた」と述べました。

被災地での支援活動について報告したのは、8年前の熊本地震をきっかけに結成された学校再開を支援するチームのメンバーで、教員の資格を持つ3人です。

16日までの5日間、能登町や輪島市の小中学校や教育委員会の支援に入りました。

メンバーは壁や床が破損した校舎や、亀裂が入った通学路など現地の厳しい状況について写真や地図で説明しました。

また、現地の教育委員会や教職員に対して、熊本地震のあとに経験した学校再開に向けたポイントを紹介したほか、子どもたちの心のケアについてアドバイスしたということです。

県教育委員会は、17日、報告を行ったチームに続いて、15日からさらに追加の派遣をしていて、しばらくは切れ目なく支援を行うとしています。

報告を行った県教育委員会教育政策課の弓掛邦彦政策調整審議員は「生徒だけでなく教員も被災していて心のケアが必要だと感じた。引き続きアドバイスを行っていきたい」と話していました。