“県立高校の生徒 いじめを受けて転校”第三者委員会が初会合

熊本県内の高校に在籍していた生徒がいじめを受けて転校を余儀なくされたとして、県教育委員会は第三者委員会を設置してこの問題を調査することになり、16日最初の会合が開かれました。

熊本市にある県立東稜高校に通っていた元生徒は、2021年4月に入学したあと、6月からいじめを受けて3学期に入って欠席が続き、2022年の3月に転校をしました。

学校側は同級生がSNSのグループ内で元生徒の悪口を言ったことや無視をしたことなど10件の行為をいじめと判断し、重大事態と認定しました。

これを受けて県教育委員会は弁護士など4人の委員で構成する第三者委員会の設置を決め、16日熊本市で初会合が開かれました。

第三者委員会の委員長を務める若曽根聡弁護士によりますと16日は委員に対して事実関係の説明が行われたほか、今後の委員会の進め方などが話し合われたということです。

若曽根委員長は「被害者の気持ちに寄り添いながら、中立公正の立場で調査していきたい」と話していました。

一方、元生徒の母親は「学校と教員がいじめに対する見識がなかったと思っており、学校といじめを行った生徒に対して適切な調査をしていただきたい」と話していました。