大津高校サッカー部いじめ問題 県教委設置の調査委 初会合

県立大津高校サッカー部の男子部員が全裸で土下座をさせられるいじめが起きた問題で、熊本県教育委員会は弁護士などでつくる調査委員会を設置し、11日、1回目の会合が開かれました。

強豪で知られる県立大津高校のサッカー部ではおととし、1年生だった男子部員が全国大会の応援のために宿泊した施設で先輩から全裸で土下座をさせられ、写真を撮られるいじめを受けました。

問題を受けてサッカー部は一時、活動を自粛していましたが、その後再開し、今月まで行われた全国高校サッカー選手権に出場しました。

一方、男子部員は、去年10月に学校を転校しています。

大津高校は今回のいじめを「重大事態」とし、また、熊本県教育委員会は弁護士など4人でつくる第三者委員会を設置しました。

第三者委員会は11日に初会合を開き、事実の概要の確認や、今後の調査の対象や方法について議論しました。

委員会では今後、事実関係や再発防止策について報告書にまとめるということです。

調査委員会の原村憲司委員長は「公平中立な議論を行い、再発防止にもつなげたい」と話していました。

一方、いじめを受けた男子部員は11日、NHKの取材に対して「これから学校生活を送っていく生徒のためにも、いじめについてだけでなく部活の指導体制も含め、しっかりと調査してほしい」と話しました。