いのししなど野生動物の農作物被害額 昨年度は11%増加

いのししなど野生の動物による熊本県内の農作物への被害額は昨年度およそ6億円と、前の年度より11%増加しました。

熊本県のまとめによりますと、野生の動物による県内の農作物への被害額は昨年度およそ5億9700万円で、前の年度より5900万円、率にして11%増加しました。

内訳で見ますといのししが最も多く2億8500万円と全体の半数近くを占めていて、次いで、かも類が9800万円、鹿が6800万円などとなっています。

昨年度と比べて、かも類の被害が46%減少した一方、ほかの野生動物ではすべて増加しています。

地域別の被害額を見ると八代地域がおよそ9400万円と最多で、次いで、芦北地域が7900万円、宇城地域が6100万円でした。

県むらづくり課は、「いのししや鹿の頭数が増えているほか、生息する範囲が人里まで広がったことで、被害額が増えたとみられる」と話しています。