「場面かん黙」の子どもたち 熊本市内の神社で初詣

学校など特定の場面で思うように話すことができなくなる「場面かん黙」の症状がある子どもたちが熊本市内の神社に初詣に訪れました。

「場面かん黙」とは、家族などには話すことができる人が、学校や職場など特定の場面では話せなくなってしまう症状のことです。

5日は熊本県と佐賀県に住む子どもたちとその親3組が熊本市中央区の加藤神社に初詣に訪れました。

子どもや親を支援する熊本市の公認心理師、中之園はるなさんが、初詣で子どもたちに声を出してほしいと企画したものです。

子どもたちは神社に集合した際に自分の名前を声に出したほか、おみくじを読み上げたり、絵馬に書いた願い事を読み上げたりしていました。

中之園さんは「声を出す機会を自分の生活レベルに落とし込むことが、症状の改善につながります。接する時には、どんな手段だったら意思疎通ができるかを一緒に考えてあげてほしいと思います」と話していました。