“先祖の因縁”で家系図作成 山鹿市の組合を損害賠償求め訴え

「自身や家族の不幸は、先祖の因縁のためである」などと言われ家系図を作成させられたなどとして、県内などの12人が、山鹿市の組合と代表らに対しあわせて3700万円余りの損害賠償を求める訴えを熊本地方裁判所山鹿支部に起こしました。

訴えを起こしたのは、県内などに住む40代から60代の女性、あわせて12人です。

訴えによりますと、原告らは2019年から去年にかけて、山鹿市の有限責任事業組合「熊本防災災害まちづくり機構」の代表から「自身や家族の不幸は、先祖の因縁のためである」などと言われ家系図を作成させられたり、組合側との代理店契約を締結させられたりしたとしています。

こうした行為は、原告らの悩みにつけ込んだ不当なものだとして、組合と代表ら4人に対し、あわせて3700万円余りの損害賠償を求める訴えを熊本地方裁判所山鹿支部に起こしました。

原告側の代理人の弁護士によりますと、原告の多くは、組合が運営する山鹿市のカフェや整体に客として訪れるなかで、被害にあったとしています。

組合側はNHKの取材に対し、「取材は控えさせていただきます」とコメントしています。