大洋デパート火災の11月29日 市の「消防避難訓練の日」に

ことし、発生から50年となった大洋デパートの火災の教訓を後世に伝えて防火意識の向上をはかるため、熊本市は、火災が起きた11月29日を市の「消防避難訓練の日」に定めることになりました。

1973年の11月29日、熊本市の繁華街にあった大洋デパートで104人が亡くなった火災からことしで50年となりました。

半世紀がたち、火災を知らない若い世代も増えています。

熊本市の大西市長は、20日の記者会見で「50年は大きな節目であり今後、発生100年に向けて継承していきたい」と述べ、火災が起きた11月29日を「熊本市消防避難訓練の日」に定めることを明らかにしました。

ことしの11月29日は市中心部の大型商業施設で大規模な避難訓練が行われましたが、市は来年以降も11月29日に訓練を行い記憶の継承とともに防火意識の向上を図りたい考えです。

ことし56才になった大西市長は会見の中で「私が幼稚園に通っていた時の火災で、今の若い人は知らない。記憶と教訓を忘れず防災力の向上につなげたい」と話していました。