熊本 高森町職員の半数超が当直中に飲酒 町長を減給処分

熊本県高森町で、全職員の半数を超える少なくとも44人が、過去1年以内に、災害時などに備えた当直業務中に飲酒していたことがわかり、町は職員らを口頭で厳重注意するとともに、町長についても、減給10分の1、6か月としました。

先月、高森町の住民から役場に、「当直中に飲酒しているのではないか」と問い合わせがあり、町が全職員を対象に調査を行ったということです。

町によりますと、高森町ではすべての職員が月に1回から2回ほど当直業務にあたっていて、内部調査の結果、全職員78人のうち、およそ56%にあたる20代から50代の少なくとも44人が、過去1年以内に当直中に飲酒したことがあると回答したということです。

当直は午後5時15分から翌朝8時30分まで、当直室で2人1組で行い、▽火災や災害があったときに、防災無線を鳴らしたり消防団に呼びかけたりするほか、▽婚姻届けの受理などを行うということです。

また、当直ではない職員や、職員ではない部外者を当直室に入れて飲酒していたケースも確認されたということで、町は14日までに、▽飲酒した職員を口頭で厳重注意することを決めるとともに、▽町長を減給10分の1、6か月に、また▽管理監督義務違反などで総務課長を戒告の懲戒処分としました。

町によりますと、町では少なくとも30年以上前から、当直中の飲酒が常態化していたということです。

町は飲酒による当直中の業務への影響はなかったとしていて、草村大成町長は、「深くおわび申し上げます。一層の緊張感を持って職務に取り組み、信頼回復に努めます」とコメントしています。