不登校の子どもの学習支援 熊本市の小学校にロボット導入

登校するのが難しい子どもの学習を支援しようと、自宅からカメラやマイクなどを遠隔操作して授業が受けられるロボットを、熊本市が12日市内の小学校に導入し、試験的に活用する様子が報道機関に公開されました。

熊本市では、昨年度不登校となった小中学生はあわせて2760人にのぼり、市は、子どもたちの学習を支援しようと、自宅などからスマートフォンなどを操作して遠隔で授業に参加できるロボットの導入を進めています。

12日は、このロボット1台が導入された熊本市中央区の本荘小学校で、ロボットを試験的に活用する様子が報道機関に公開されました。

ロボットは、子どもの目線に近い高さ1メートルで、上の部分にカメラやマイクなどの通話機能がついたタブレットが設置されています。

また、ロボット本体も移動できるため、クラスメートとともにタブレット越しに授業を受けたり、会話したりできるということです。

本荘小学校の西川英臣校長は、「ロボットを使って友だちの顔を見たり、先生と話したりすることを積み重ねて、子どもが笑顔になってくれたらいいと思います」と話していました。

熊本市教育委員会では、今年度、このロボットをあわせて4つの小中学校に導入予定だということです。