3年前の豪雨で被害受けた人吉市に災害公営住宅が完成

3年前の豪雨で大きな被害を受けた人吉市に災害公営住宅が完成し、10日、落成式が行われました。

人吉市では、3年前の7月の豪雨で2300戸あまりの住宅が全壊や半壊する被害を受け、先月末の時点で、297世帯、545人が仮設住宅などで暮らしています。

完成したのは、相良町に完成した災害公営住宅「市営相良団地」で、10日、松岡隼人市長や工事関係者などおよそ60人が出席して落成式が行われ、豪雨災害の犠牲者に黙とうしたあと、入居する予定の代表者に大きな鍵が渡されました。

完成した住宅は、鉄筋コンクリート造りの5階建てと6階建ての3棟で、1LDKから3LDKまで120戸となっていて、災害時に避難所として利用できる集会室が設置されています。

家族3人で入居する予定の原口由美子さんは「収納するスペースもたくさんあって便利そうです。新しい住まいで、気持ちを切り替えて頑張ります」と話していました。

市営相良団地の入居は、来月から始まるということです。

人吉市の災害公営住宅については、これとは別に市の中心部の2か所で建設計画が進められています。