県立高校入試一本化へ 県教委が”新入試制度”実施の方針

県教育委員会は、県立高校で「前期」と「後期」に分けて実施している入試を一本化する新たな入試制度を2027年から実施する方針を明らかにしました。

県立高校の入試は5教科の学力検査は行わず、面接や小論文といった学校独自の試験を行う「前期選抜」と、学力検査と調査書をもとに選抜する「後期選抜」の2回に分けて行われています。

しかし、前期で不合格となった生徒には後期の試験が精神的に負担になることや、高校にとっても前期、後期の2回、入試の準備をしなければならず負担が大きいことなどが課題でした。

そのため、県教委は「前期」と「後期」を一本化して3月上旬に1回だけ入試を行う新たな制度を2027年3月から実施する方針を明らかにしました。

2027年3月は現在の小学6年生が受験する年です。

新たな入試制度では、受験生全員に学力検査を課したうえでそれぞれの学校の特色にあわせ面接や小論文など独自の試験を行うとしています。

県教委は、県民から意見を求めるパブリックコメントを実施し、今年度中にも新制度の概要を決める方針です。