川辺川の流水型ダムの環境レポート 国が知事や市町村長に説明

川辺川の流水型ダムの環境レポート 国が知事や市町村長に説明

3年前の豪雨で氾濫した球磨川の治水対策として建設される流水型ダムについて、国は工事などで流域の環境にどのような影響が出るのかをまとめたレポートの説明を熊本県の蒲島知事や流域の市町村長に行いました。

球磨川の支流、川辺川に建設される流水型ダムについて工事を実施する国は流域の環境にどのような影響が出るのかをまとめた「環境影響評価準備レポート」を作成し、先月公表しました。

国は4日このレポートについて蒲島知事や流域の12の市町村長に対して、説明を行いました。

説明を前に蒲島知事は「レポートの内容について流域市町村と確認を図り、命と清流を守る流水型ダムの着実な整備につなげていきたい」と述べました。

国による説明では担当者が、ダムの建設予定地周辺に生息しているクマタカやカワセミについて騒音などで繁殖に影響が出る可能性があることから、工事の騒音を抑えたり、必要に応じて一時、工事を中断したりして対応すると説明しました。

また、ダム完成後に大雨が降って洪水調節を行った際、陸地の砂が川に流れ込んで濁りとならないよう対策を行うと述べました。

レポートについては今後、知事や市町村長が意見書をとりまとめるほか、今月16日から五木村などで内容を説明したり、質問を受けたりする会を国が開く予定です。