横田めぐみさんの弟が講演「拉致問題を自分のことと考えて」

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟の拓也さんが熊本市で講演し、拉致問題を自分のこととして考えてほしいと、訴えました。

講演会は熊本県などが開いたもので、およそ350人が参加しました。

46年前、中学1年生の時に拉致された横田めぐみさんの弟の拓也さんが講演し、めぐみさんについて「家族や友人の中心にいつもいて、ひまわりのような朗らかな性格の姉でした」と述べた上で、「なぜ被害者である私たちが政府よりも声を上げていかなければならないのかと感じます」と話しました。

そして被害者の帰りを待つ家族の高齢化が一段と進む中、集まった人たちに「親世代が存命のうちに拉致被害者が帰ってこなければ問題の解決とは言えません。横田さんの話としてではなく、自分の家族に置き換えて声を上げてほしい」と訴えました。

講演を聞いた高校生の1人は「めぐみさんが拉致されてから家族がたたかってきた46年という時間を重く感じました。きょう聞いた内容と自分の感想を友人に伝えたいです」と話していました。