香港のシェフら招き 天草で県産食材の魅力をPR

熊本県産の食材の魅力を伝え、海外への販路拡大につなげようと、香港のシェフなどを招いた視察が29日、天草地域で行われました。

県は、県産の食材の海外への販路拡大を目指し、香港の飲食店のシェフや食品輸入商社のバイヤーなど、あわせて5人を招いた視察を28日から県内各地で行っていて、29日、一行は天草地域を視察しました。

天草市栖本町では、漁協の事務所を訪れ、出荷用に魚を3枚おろしにして真空パックに詰める加工場を見学したあと、あぶらののったブリやタイ、それにシマアジの刺身を試食しました。

熊本県海水養殖漁協の参事、金棒昭幸さんは「直接見ていただくことで、天草の養殖魚のよさが伝わったと思います」と話していました。

続いて、上天草市大矢野町の道の駅では、生産者の説明を受けながら地鶏の「天草大王」や特産のかんきつ類「パール柑」、それに、車えびの躍り食いを味わい、品質を確かめていました。

香港のホテルの和食店で料理長を務める小山剛世さんは「天草は初めて訪れましたが、魅力的な食材がたくさんありました。香港では日本食のブームが続いているので、熊本の食材も取り入れていきたい」と話していました。