熊本市の民間研究所が開発した日本酒の酵母が広まり商標登録

熊本市にある民間の研究所で70年前に開発された日本酒の酵母の利用が広まり、このほど商標登録されたことから、27日、関係者が県に報告しました。

県庁を訪れたのは、熊本市中央区にある酒造メーカーでつくる民間の日本酒の研究所、「熊本県酒造研究所」の代表ら3人です。

この研究所が70年前にもろみから開発した酵母は長期保存に優れ、日本酒づくりに適した酵母として広まり、今では全国およそ70の蔵元で使われているということです。

現在も各地の蔵元で利用が広まっていて、研究所ではこの酵母を「熊本酵母」としてことし9月に商標登録しました。

研究所の山下泰雄代表は、「商標登録によって県産酒のイメージアップにもつながっていくと思います」と述べました。

これに対して木村副知事は、「ぜひ酵母を県全体の蔵の武器として活用し、県産の日本酒のレベルアップを図っていってほしい」と話していました。

研究所では今後、熊本酵母を使用した日本酒のコンテストを企画したり、海外への販路拡大を行ったりして酵母の知名度を高めていきたいとしています。