JR肥薩線復旧費用 熊本県が地元負担分を担う方針示す

3年前の豪雨で被災し現在も一部の区間で不通が続くJR肥薩線の復旧費用について、熊本県は地元の負担分を県が担う方針を示しました。

JR肥薩線は3年前の豪雨による被害で熊本県の八代駅と鹿児島県の吉松駅の間が現在も不通となっていて、復旧にかかる費用は概算で235億円にのぼる見通しです。

24日は、復旧に向けた熊本県と沿線周辺の県内12の市町村による協議会が開かれました。

このなかで、県は復旧費用のうち地元が実質的に負担するおよそ12億7000万円をすべて県が負担する方針を伝えたということです。

また、県は復旧後の維持費用についても、これまで示していた案より地元負担を軽くする方針を示しました。

具体的には年間7億円余りと試算されていた八代駅と人吉駅の区間の維持費用を、国と県の支援で年間5000万円に圧縮する案を検討しているということです。

県は、復旧後は線路や駅舎など施設の管理を会社に代わって自治体が担う「上下分離方式」の導入を目指していて、JR九州などと復旧に向けた協議を加速させたい考えです。