梅毒感染者215人に 過去最多の去年上回る 早めの受診を

熊本県内でことし、性感染症の梅毒に感染した人は215人と、これまでで最も多かった去年1年間の数字をすでに上回っています。
県は、早期の治療につなげるため医療機関で無料の検査を行っていて、感染に心あたりのある人は早めに受診してほしいと呼びかけています。

梅毒はおもに性的な接触で広がる細菌性の感染症で、治療せずに放置すると深刻な症状を引き起こすことがあります。

また、妊婦が感染すると、死産や流産につながるリスクがあるほか、子どもが「先天梅毒」になり皮膚の異常や難聴といった症状が出るおそれもあります。

熊本県によりますと県内でことし、梅毒に感染した人は今月12日までに215人確認されていて、これまでで最も多かった去年1年間の207人をすでに上回っています。

男性は20代から50代、女性は20代の感染が多いということです。

熊本県は医療機関に委託して無料で梅毒などの匿名検査を行っているほか、来月1日からは先着100人で、検査キットを使った郵送での検査の申し込みも受け付けます。

県健康危機管理課は「皮膚や粘膜に異常があったさいは性的な接触を控え、早めに医療機関を受診してほしい」と話しています。