高森町の草村町長運転の車 踏切内で列車と衝突事故

今月9日、高森町の町長が運転する乗用車が、熊本市にあるJR豊肥本線の踏切内で列車と衝突する事故を起こしていたことがわかりました。

今月9日の午後9時45分ごろ、熊本市北区にあるJR豊肥本線の警報器と遮断機のある踏切内で、乗用車と列車が衝突する事故がありました。

警察やJRによりますと、この事故でけが人はいませんでしたが、上下線で列車6本が運休し、およそ600人に影響が出ました。

高森町によりますと、乗用車を運転していたのは草村大成町長(56)で、家族の家に向かうため自身が所有する車を運転していたということです。

町長は衝突の前に車から抜け出して無事で、「前の車が停車していて、踏切を抜け出せなくなった」などと説明しているということです。

町長は事故の直後に町の総務課に報告をしたということですが、町は事故のことを公表していませんでした。

高森町は「公務外の事故でけが人がいなかったことや、遅延などによる損害額なども確定していなかったため、公表しなかった」と説明しています。

草村町長は町役場で記者会見を開き、「列車の乗客の皆さんにご迷惑をおかけしたことを大変申し訳ないと思っている。公務外で公用車でもなかったが、町長であるということを考え、こうした報告をもう少し速やかにやれば良かったと思っている」と述べました。