錦町の食肉卸・加工業者 “外国産鶏肉を宮崎県産と偽り販売”

熊本県錦町の食肉卸・加工業者が、外国産の鶏肉を宮崎県産と偽って、ふるさと納税の返礼品を扱う業者に販売していたとして、食品表示法に基づき是正指示を受けました。

是正指示を受けたのは、錦町の食肉卸・加工業者「ヒムカ食品」です。

九州農政局によりますと、去年10月からことし4月にかけて、ブラジル産とタイ産の鶏のもも肉少なくとも合わせて144トンあまりを宮崎県産と偽り、ふるさと納税の返礼品を扱う業者2社に販売していたということです。

九州農政局は、ことし5月から検査を進めていたということで、聞き取りに対し会社側は「国内で鳥インフルエンザが発生したため、価格が安く、安定して仕入れることができる外国産を使用した」と説明しているということです。

九州農政局は食品表示法に違反するとして、14日付けで、販売する食品すべての表示の点検や是正、それに原因の究明や再発防止策の実施などを指示しました。

「ヒムカ食品」はNHKの取材に対し、産地の偽装を認めた上で「ご迷惑をおかけし申し訳ございません。指導を粛々と受け止め、適正な表示に是正してまいります」とコメントしています。