遊具のモノレール事故“担当者が必要な確認行わず再開が原因”

今月、熊本市動植物園で遊具のモノレールが突然停止し、後続の車両4台が追突した事故について、市動植物園は24日会見を開き、担当者が当時、必要な確認を行わずに運転を再開させたことなどが原因だったと説明しました。

今月18日、熊本市東区にある市動植物園で、園内の遊戯施設にある箱型のモノレールが突然停止し、後続の車両4台が追突して乗っていた大人6人が首や腰に痛みを訴えています。

この事故について24日、市動植物園が会見を開きました。

それによりますと、急停止した先頭車両のモーターが何らかの原因で不具合を起こし、停止したことで安全装置が作動して、ほかの車両も一斉に緊急停止したということです。

その際、運行の担当者は必要な確認を行わずに、運転を再開させるため再び電気を流す操作を行い、衝突が起きたということです。

不具合が起きた場合は通常、運行の担当者から責任者が報告を受け、確認などを行うことになっていますが、今回の事故で担当者はみずからの判断で操作していたということです。

運行管理会社の聞き取りに対して担当者は、「お客さんが待っていたので、早くトラブルを解消して運行させたかった」などと説明しているということです。

また、先頭車両が急停止した原因については、メーカー側が調査を行っているということです。

熊本市動植物園の外山誠園長は、「ご心配、ご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。負傷された方には、誠心誠意対応を続けて参ります」と改めて陳謝しました。

この事故について、警察は業務上過失傷害の疑いも視野に、調べています。