県助成金不適切受給問題”調査深掘りだとやばい”

県の旅行支援事業の助成金を旅行会社が不適切に受給した疑いがあると指摘されている問題で、県が調査するにあたり内部で行った打ち合わせの新たな音声が残っていることが分かりました。
上司とみられる人物が部下に対し「調査が深掘りしていくとやばいとは思う」などと述べ、不適切な受給額が少なくならないか相談する様子が記録されています。
新型コロナの経済対策として県が行った旅行支援事業をめぐっては、関係者がことし9月に、報道各社に外部通報を行い、旅行会社による助成金の不適切な受給の疑いがあるなどと指摘しました。
この問題では、旅行会社の不適切な行為を見逃すよう県内部の打ち合わせで上司が部下に促す場面を録音した音声が残っていることがわかっていますが、これとは別にことし2月に行われた内部の打ち合わせを録音したとする新たな音声が残っていることが分かりました。
新たな音声は県が不適切な受給だったかどうかを調べるにあたり、担当部署の上司とみられる人物と部下とみられる人物が行った打ち合わせを録音したものとみられます。
このなかで上司は「調査が深掘りしていくとやばいとは思う」とか「大きなハレーションがないような形で」などと述べていて、旅行会社側の不適切な受給額が少なくならないか相談する様子が記録されています。
この問題では弁護士で構成する第三者の調査委員会が詳しい経緯を調べています。