県が台湾で現地の状況を確認「環境上の問題は特に見られない」

半導体関連企業の相次ぐ進出で、熊本県内の環境への影響を懸念する声を受け、県はTSMCの工場がある台湾で現地の状況を確認し、「企業が集まっている地域の周辺では水質や大気の環境上の問題は特に見られない」などとする報告をまとめました。

熊本県内ではTSMCの工場建設のほか、半導体関連企業の進出が相次いでいて、県によりますと環境への影響を懸念する声が県民などから寄せられているということです。

これを受け、ことし8月、県の担当者や専門家などあわせて12人が台湾を訪れ、多くの半導体関連企業が集まる地域の状況を確認し、結果の報告をまとめました。

それによりますとTSMCの工場がある「中部サイエンスパーク」周辺で行政機関が行った調査では「TSMCが原因で深刻な環境問題が発生している事実はない」とされているということです。

そして報告では「現地の環境法令に基づく規制基準を守り、適切に処理されていて、水質や大気の環境上の問題は特に見られない」としています。

県はこうした報告をホームページでも公開することにしています。