豪雨被災 くま川鉄道の復旧支援「鉄道災害調査隊」が現地調査

3年前の豪雨で被災し、一部の区間で運休が続いているくま川鉄道の復旧を支援しようと、鉄道の建設などを手がける「鉄道・運輸機構」の職員が現地を調査しました。

3年前の7月の豪雨で被災したくま川鉄道は、現在もおよそ3割の区間で運休が続いていて、再来年度の全線での運転再開を目指し、復旧工事が進められています。

早期の復旧を支援しようと国土交通省は、各地で鉄道の建設などを手がけている「鉄道・運輸機構」に、ことし新たに発足した「鉄道災害調査隊」の派遣を要請しました。

現地に派遣されたメンバー5人は、10日から11日にかけて運休が続く錦町の肥後西村駅と人吉市の人吉温泉駅の間の5.9キロの区間で、架け替え工事が進む橋りょうの盛り土や流失したホームなどの調査を行いました。

その上で今後、技術的な面からアドバイスしたり、被害状況をとりまとめたりするということです。

「鉄道災害調査隊」の進藤良則隊長は「なるべく時間のかからないような方法を提供していきたい」と話していました。

くま川鉄道の永江友二社長は「専門的な知識や知見を持っている方に来て頂きアドバイスを頂けるのは大変ありがたく心強い」と話していました。