大津高サッカー部でいじめ 部員が全裸で土下座させられる

強豪で知られる熊本県の県立大津高校サッカー部で去年、1年生の男子部員が先輩から服を脱ぐよう指示されて全裸で土下座をさせられ、写真を撮られるいじめを受けていたことがわかりました。

熊本県教育委員会によりますと、去年1月、県立大津高校が全国高校サッカー選手権大会に出場した際、当時1年生だった男子部員が、遠征先の宿泊施設で先輩から呼び出され、先輩にあだ名をつけたとして謝罪を要求されました。

男子部員は先輩から服を脱ぐよう指示されて全裸で土下座をさせられ、写真も撮られたということです。

ことし7月に、男子部員が担任に相談して発覚し、高校がほかの部員などに聞き取りを行っていじめがあった事実を把握したということです。

県教育委員会は先月上旬に男子部員の保護者から相談をうけて初めて把握したということで、「裸にさせる行為は重大な事態であり、直ちに学校側から報告があるべきだった」と話しています。

県教育委員会は、今回のいじめを「重大事態」として、第三者委員会を設置して詳しい事実関係や学校の対応に問題がなかったかなどについて調べることにしています。

大津高校は、いじめがあったときに出場した全国大会で準優勝し、ことしも同じ全国大会でベスト4になった強豪校です。

大津高校の西野俊一郎副校長は「本人や保護者に対して多大な苦痛を生じさせたことは申し訳なく思う。正確な情報を報告しようと丁寧に事実関係を調べていたため、県への報告が遅れてしまった」と話しています。

【高校は3日夜 保護者説明会】
この問題を受けて、大津高校は3日夜、生徒の保護者を対象に説明会を開きました。

説明会は3日午後6時半から開かれ、1年生から3年生の保護者がおよそ300人が参加しました。

高校によりますと、今後、第三者委員会で学校の対応が適切だったかなどについて調査することや、再発防止策について説明したということです。

保護者会のあと、大津高校の西野俊一郎副校長は報道陣の取材に対して「学校としても大変重く受け止めています。本人、それに保護者に非常につらい思い、きつい思いをさせてしまったことを大変、申し訳なく思っています。いじめのない学校づくりにまい進していきたいと思います」と述べました。

そのうえで「保護者会では厳しいご意見があり、学校に対して『大丈夫なのか?』という雰囲気を感じました。信頼回復のためにしっかり取り組むと同時に、保護者にもきちんと発信していきたい」と述べました。